Squareという決済サービスで、無料でネットショップが開設できると聞いたんだけど。
ネットショップの作り方や手数料とかは、どうなっているのかしら?
はい、今回はSquareオンラインビジネスというネットショップ作成サービスをご紹介しますね。
私sumiは普段ウクレレのお教室を運営しながら、ハワイ好きが興じてハワイアンキャンドルの制作販売も行っています。
そこで今回は、ダンスや楽器などの先生で、
オンラインレッスンやライブチケットを販売したい
という方や、
ハンドメイド作家さんやセレクトショップオーナーさんで、
作品や商品をネットショップで販売したい
という方のために、Squareオンラインビジネスというサービスをご紹介します。
もともとSquareは決済サービスですが、充実した関連機能が沢山あり、その中のSquareオンラインビジネスという機能でネットショップを作ることができます。
これらのことを順番にお話ししていきますので、Squareが気になる方はどうぞ最後までご覧ください。
Squareオンラインビジネスのメリットとデメリット
Squareオンラインビジネスのメリットとデメリットについて、テレビCMでもおなじみ「ネットでお店を開くなら」のBASE(ベイス)と比較しながら、私が使ってきた感想と併せてお話していきます。
メリット1:かかる費用は決済手数料のみ
Squareでかかる費用は、商品やサービスが売れたときの決済手数料のみです。
初期費用や月額費用が無料のネットショップ作成サービスは他にもあります。
しかし、多くのところは決済手数料の他に、売上金入金の際に振込手数料がかかります。
それに対してSquareは、決済手数料のみで、振込手数料がかかりません。
これって、スゴイことです!
手数料についてBASEと比較すると、次の表にようになります。
Square | BASE | |
サービス利用料 | 0円 | 3% |
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円 |
振込手数料 | 0円 | 250円 |
事務手数料 | 0円 | 500円※ |
※振込申請額2万円未満の場合
BASEは“月額費用無料”をうたっていますが、商品が売れた時のサービス利用料や決済手数料はもちろんのこと、他にも売上金が振り込まれる際の振込手数料や事務手数料が発生します。
それに対してSquareは月額費用無料はもちろんのこと、かかる手数料も商品が売れた時の決済手数料のみで、振込手数料はかかりません。
しかもその決済手数料も業界最安値水準です。
メリット2:個人事業主でも即日審査・最短翌営業日入金
かんたん導入、かんたん審査で個人の方でも、数分程度でネットからアカウント登録をすることができます。
必要事項を登録するとスピーディーに審査が行われ、登録したアドレスに審査結果が届くと、最短申込み当日からカード決済が可能となります。
アカウント登録をすると本当に審査が早く、私もすぐにオンライン決済を始めることができました。
また決済代金は金融機関によりますが、最短で翌営業日※3に振り込まれます。
※3三井住友銀行またはみずほ銀行は、決済日の翌営業日振込み。その他の金融機関は、毎週水曜締めで同じ週の金曜に合算し振込み。
なお売上金は申請しなくても、振込手数料Square負担で振り込まれます。
一方BASEの売上金振込は、申請してから10営業日かかる上に、先ほどお話した振込手数料や事務手数料もかかってきます。
デメリット1:ネットショップサイトの作成に手間がかかる
アカウント登録をしてカード決済を始めるのは簡単ですが、そこから商品を登録してネットショップを完成させるまでには、一手間かかります。
これは、minneやcreemaなどのハンドメイド販売プラットフォームでハンドメイド品を販売する場合や、ココナラなどのスキルマーケットでオンラインレッスンなどのスキルを販売する場合と比べると、手間がかかるということを意味します。
minne、creemaやココナラは、商品・サービスを出品販売する形の出品サービスプラットフォームとなるので、商品・サービスをプラットフォームに登録すれば販売を開始できます。
ただし出品サービスは簡単に販売を始められる分、一般的に販売手数料が高くなる傾向にあります。
それに対し、Squareオンラインビジネスでのネットショップ開設は、自らECサイトを作って出店するという形になるので、サイト作成に労力が必要になることは仕方のないことではあります。
それは、出店という形式をとるBASEについても同じことが言えます。
しかしSquareもBASE同様に、業種に合わせたサイトのテンプレートがあるので、ガイドのとおりに作っていけば専門の知識がない方でもネットショップを作ることができます。
デメリット2:オンライン決済方法はクレジットカードのみ
Squareオンラインビジネスでオンライン決済する場合は、決済方法がクレジットカードのみとなります。
一方BASEには銀行振込みやコンビニ支払い・キャリア決済の他にAmazon Payも使えます。
私のような小規模・個人事業で作るネットショップならクレジトカード決済があれば十分ですが、規模の大きいネットショップでクレジットカード以外の決済方法も導入したいという方には、BASEの方があっているかもしれません。
Squareオンラインビジネスでのネットショップの始め方
Squareオンラインビジネスでネットショップを始めるには、次のようなステップを踏んで行きます。
- STEP1無料アカウントを作成
- STEP2カード決済の有効化
- STEP3ネットショップのサイト作成
- STEP4サイト公開して販売開始
それては、1つずつ見ていきましょう。
STEP1:無料アカウントを作成
まずは、Squareのアカウントを無料で作成します。
Squareアカウント作成の際には、メールアドレス・事業内容・入金先口座情報などを登録します。
STEP2:カード決済の有効化
Squareアカウント作成が完了すると、審査がスピーディーに行われ、カード決済が有効化されます。
審査結果が登録したメールアドレスに届いたら、最短申込み当日からカード決済が可能になります。
STEP3:ネットショップのサイト作成
Squareの各種決済機能が使えるようになったら、いよいよネットショップの作成に入っていきます。
なおSquareアカウントさえ作ってしまえば、STEP2の審査中でもネットショップの作成は始められます。
パソコンのブラウザからSquareアカウントにログインして、メニューからSquareオンラインビジネスを選んでガイドに従いネットショップの作成を進めていきましょう。
Squareオンラインビジネスでは、小売・飲食・サービス・非営利・その他サービスのオンライン販売に特化した、様々な種類のネットショップを無料でつくることができます。
テンプレートも各種用意されているので、例えば、
- オンラインレッスンやライブチケットなら→その他サービス
- ハンドメイド作品や物販なら→小売
のテンプレートを使ってみてください。
販売する商品やサービスによって、ECサイトの作り方は十人十色です。
是非あなただけのオリジナルなネットショップを作ってみてください。
なお、オンラインレッスンのECサイトを作って販売してみた実例は、
Squareでオンラインレッスン予約システムをつくってみた!の記事でご紹介しています。
STEP4:サイト公開して販売開始
Squareオンラインビジネスで作成したネットショップサイトが出来上がってきたら、サイトを公開して商品・サービスの販売を開始しましょう。
この時、独自ドメイン(オリジナルのショップURL)の設定が必須の方は、有料プランへのグレードアップが必要となります。
その他はここまですべて無料で使えます。
Square凄すぎ!です。
Squareでネットショップ以外にもできる4つのこと
Square決済サービスでは、ネットショップ以外にも実にたくさんの機能を無料で使うことが出来ます。
なお決済手数料など、かかる費用も含めたSquareの全体像は、こちらの記事でお話しています。
>>【Square決済】シンプル手数料、即日審査でキャッシュレスを導入しよう!
ここでは、特にネットショップでハンドメイド品やレッスンチケットを販売する方のために、大変便利な機能を4つほどピックアップしてご紹介します。
【自動継続課金】サブスクでお月謝もらくらく集金
Square請求書では、顧客のメールアドレスと請求額を入力すると、無料ですぐに送れるオンライン請求書を作成できます。
オンライン請求書は一般的な商品代金の他、月謝や会費などの自動継続課金(サブスクリプション)の請求にも利用できます。
※自動継続課金には顧客のカード情報の保存が必要となり、決済手数料3.75%(JCBは3.95%)となります。
お月謝制のお教室を運営されている先生方にとっては、確実に集金が出来て大変便利な機能だと思います。
Square請求書を使ってお月謝を受け付ける方法については、こちらの記事で詳しくお話していますので、ご興味のある方は参考になさってください。
>>【Squareサブスクリプション】月謝引き落としシステムをオンライン決済で作ろう!
【お会計リンク】SNSで手軽に商品やサービスを販売
もしもSquareオンラインビジネスでのネットショップ作成がしんどいな…となった方でも大丈夫です。
Squareオンラインチェックアウトという機能を利用してお会計リンクを作れば、ネットショップを持っていなくてもメールやSNSなどさまざまな方法で、商品・サービスの支払い用リンクをお客様に共有することができます。
SNSの投稿やDMにお会計リンクを貼ると、それをお客様がタップするだけでお支払いができるので、手軽に商品やサービスの販売を始められます。
Squareオンラインチェックアウトを使ってInstagramで販売してみたい!という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>【SNSでminne宣伝してる作家さんへ】Instagramでハンドメイドを直接販売しよう!
【POSレジ】イベント時のリアル販売も一括で管理
Square POSレジ機能を使うと、在庫管理や顧客管理などの情報も、ネットショップと実店舗をまとめて一括で管理できます。
ネットショップとリアル販売の在庫を一括で管理できるのはありがたいですね。
さらに専用の決済端末を購入すれば、イベント時やリアル店舗などでの対面決済でも、簡単にキャッシュレス決済を利用できます。
※決済端末を使った対面決済では、クレジットカードの他に交通系ICカードなどの電子マネーも利用できます。
ちなみに、Squareが扱っている決済端末の中でも、大変便利なレシートプリンター内臓型の決済端末については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
>>【Squareターミナル】なら現金決済でもレシート印刷!ロゴ入り領収書もお手のもの!
【フォトスタジオ】ネット販売に特化した写真アプリ
こんなアプリ待ってました!
Squareフォトスタジオは商品写真を撮る方にとって、待望の商品撮影アプリなのではないでしょうか。
今のところiOS版しかないのでiPhoneでしか使えませんが、いつものスマホで本格的な商品写真がかんたんに撮れちゃいます。
周りをちょっと片づけて商品を撮影すると、自動で背景を消して商品だけの写真を作ってくれちゃうんです。
背景は好きな色を選べるほかに、透明にして後からご自分で用意した背景を合成させることも可能です。
しかも実はこのSquareフォトスタジオアプリ、Squareアカウントを持っていなくても無料で使えます。
なんて太っ腹!
でもSquareアカウントを持っていれば、写真撮影後にSquareで販売する商品写真としてアプリ内で商品登録ができます。
さらに登録された商品写真は、直接アプリ内でお会計リンクにもできるため、そのまま手軽にオンライン販売も始められますよ。
まとめ:Squareはとりあえず無料登録しておいて正解
ここまでSquareオンラインビジネスについて色々と語ってきましたが、最後にもう一度まとめます。
- STEP1無料アカウントを作成
- STEP2カード決済の有効化
- STEP3ネットショップのサイト作成
- STEP4サイト公開して販売開始
- 【自動継続課金】サブスクでお月謝もらくらく集金
- 【お会計リンク】SNSで手軽に商品やサービスを販売
- 【POSレジ】イベント時のリアル販売も一括で管理
- 【フォトスタジオ】ネット販売に特化した写真アプリ
繰り返しになりますが、Squareは月々の固定費や振込手数料がかからない他、アカウント維持費もありませんので、通常のネットショップでの利用だけでなく、外でのイベントや催し物など、必要な時だけ利用することもできます。
さらにSquareアカウントを登録しておくと、ネットショップの開設のみならず、Squareのその他の機能も利用することができるようになります。
だから、とりあえずアカウントの登録だけしておいても、正解なんです。
アカウント登録をしておけば、いつでもネットショップを作成したり、ご自分の商品やサービスをクレジットカード決済で販売することが出来るようになりますね。
じゃあ、私も登録してみようかしら。
これからなるべく費用を抑えて無料でネットショップを開設してみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
あなたのお店も Let’s キャッシュレス!